« 秦基博みてきたよ | Main | ことばのちから »

春の夜の夢のごとし

春の夜の夢のごとし
頭を占める行き場のない記憶。
でも、話したくないのだ。

たぶん話しているうちに、相手への恨みごとにたまらなくなり、自力で片付けられない自分のふがいなさに悲しくなり、暗くなるから。

かといって、あれも話したくないのだ。
失敗したと思えばいいのか、まだ可能性を探していればいいのか、自分の方向が見えなくなり、泣きたくなるから。

大きな失敗も危機もなくここまで来たから、うまくいかなかったことをどうしたらいいのかわからない。

忘れてしまえ、明日考えたらいい、と思っても、そんなコントロールが利く頭じゃないようで。

いままで気づかなかったが、私は、どうしようもなく一人だ。

考え疲れて眠ると、また夢に出てくる。
誰もやさしく笑わない。
かといって私を傷つけることもない。
許す人も叱る人もない。

夢のなかですら、私は何ひとつ深入りされずに、干渉されずにいる。

どこまでもどこまでも一人だ。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18642/41097532

Listed below are links to weblogs that reference 春の夜の夢のごとし:

Comments

Post a comment